自己中心的な関連性

よってグイの言語には筆者の言う「自己中心的な関連性」すなわち自分の話を聞いてもらえなくても良い・他人の話を聞いていなくても良いという前提が横たわっている。筆者はこれを「真に『グイ』的」な「やりとりのセンス」と記している。

また、グイの会話の基本構造となっているのが「即時応答性」である。相手が言葉を発すれば、即座に「アイ」「エヘーイ」といったクリック音を発する。即座の判断なのだからそれに意味があるとも思えない。やはり「言葉による一体化」を行っているのだろう。

次にグイの世界でも敬意を払うべき人と冗談を話せる人とでは会話形態は異なる。敬意を払うべき人にはやはり自己中心的な会話は極力除かれる。そして相手の話を聞く姿勢を示す「相づち」が多用されることになる。しかし、その「遠慮」の相手と「冗談」の相手の線引きは明確ではない。

グイの世界では「ザーク」と呼ばれる結婚(シエク)以外の恋愛関係を持つことが多い。よって「父なし子」といわれる子であったり、母親が違う男との間に子供をもうけてしまったりすることが多々である。