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次にわたしたちの会話は、必ず話し手→聞き手その次に聞き手であった人が話し手になるという過程を踏む。
これを筆者は「順番どりシステム」と呼んでいるが、ブッシュマンの会形態ではこれは常に成り立つとは限らない。
もし、わたしたちの世界でこれが欠落していたら(事故)と認識されるだろう。実際「話を聞かんやつだ」とも言われかねない。
しかしこの自己中心的にもかんじてしまう会話形態ではあるが、ブッシュマンの世界では成立し、コミュニケーションを深める作用をしているのだ。
また、相手の言うことを同じように復唱するだけの「唱和(ユニゾン)」という形態も見られる。
これはグライスの理論である伝達モデルからはとてもかけ離れている。しかしこれもまた「言葉による一体化」を行うものであり、言語学の権威である串田秀也氏いわく「交感の図」とよばれるものなのだ。